こんにちはピヨたけです。
度々綾小路の前に現れては、助言や忠告のような言葉を綾小路に伝える石上京。彼の正体や目的はよう実の謎の一つです。
石上に関しては挿絵すら最近公開されたばかりで、情報が少なくどんな人物なのか不明。これから物語にどのように関わってくるのか楽しみな人物の一人という事になりますが、現時点での情報を基に、石上が何者なのか?そしてその目的について考察してみたいと思います。
ちなみに今回の考察にはこちらの記事で考察した内容を多分に含みますので一読していただけるとわかりやすいと思います↓↓↓
石上京とは?
石上は綾小路の一学年下の1-Aクラスのリーダーです。
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻
後ろで束ねた髪とこちらを射抜くような視線が印象的ですね。
その生まれは坂柳や神崎と同じく財界の人間であり、坂柳とも面識がある模様。
その実力は未だ謎のままですが、当時石上と同じ塾に通っていた神崎曰く、「紛れもなく天才」とのこと。
2年生編4.5巻で堀北との会話で矛盾点を指摘したこと、さらに八神の退学に裏で関わっていた事から相当な人物である事がわかります。
今後どのような形で物語に関わってくるのか気になる人物です。
その正体と目的は?
さて石上ですが、
「月城を排除して、後はホワイトルーム生を排除すれば平穏が戻ってくる。そんな勘違いをしているんじゃないかと思って助言に来た」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編6巻
石上のこのセリフから月城がただの理事長代理ではなく、その目的が綾小路であり、綾小路と何らかの接触があって退任した事を知っていた事になります。これだけでも一介の学生ではない事がわかります。
月城の正体を知っている、もしくはそれに近い事を知っているのであれば、石上は綾小路父派か鬼島派の人間という事になります。
2年生編8巻で坂柳と電話での会話の中で石上は
「おまえが俺を止める?そんな無駄なことをするくらいなら無視すべきだろう。俺は綾小路先生に勧められてこの学校を選んだ。普通の学生として過ごすためにな」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編8巻
どうやら高育に入学したのは綾小路父の勧めによるもの。さらに綾小路父の事を綾小路先生と呼ぶ事からも綾小路父に信頼を寄せている様子。
これらの事から石上は綾小路父派の人間だと考えるのが妥当でしょう。
とすると疑問なのが、何故綾小路父は自身に信頼を寄せている石上に、敵地である高育への入学を勧めたのか?
ここに綾小路父の思惑を照らし合わせて考えてみます。
綾小路父にとって高育は最大の敵である鬼島総理が作った敵地です。自身の影響力が及ばない数少ない場所です。
そんな高育と綾小路父の接点と言えばやはり綾小路の存在でしょう。綾小路父は当初綾小路を退学させようとしていましたが、現在はホワイトルーム生を送り込むなど、高育の中で綾小路を試すような実験を行っていると考えられます。
これらは最終的に綾小路父の目的である政界のトップに辿り着く事。自身の代でそれが叶わないのであれば綾小路の代で政界のトップを狙う事に繋がっているのだと思います。
将来的に綾小路が政治家として戦うとするなら、必要になってくるのはどんな人物か?
優れた政治家に必要な人物、それは優秀な秘書です。
綾小路父は将来的に石上を綾小路の秘書にするため、高育入学を勧め早い段階で綾小路に引き合わせた。といことではないかと思います。
石上自身は現在のところ綾小路と敵対する意思はないが、綾小路父の命令があればそれもやむ得ないというスタンスをとっています。
「この学校で綾小路を消す可能性は今のところ無いと考えてもらって結構だ」
「今のところ、ですか?」
「万が一、綾小路先生から排除するように指示が与えられればそうする。それだけだ」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編8巻
この辺りは綾小路父の匙加減という事になります。
石上の能力が高ければ高いほど綾小路父陣営にとって都合が良くなるので、石上を綾小路にぶつけて双方の能力を測るという展開は大いに考えられますね。
最後に
ということで石上は将来的に綾小路の秘書説を提唱してみたいと思います。
- 石上に高育入学を勧めたのは綾小路父である
- 綾小路父は自身もしくは綾小路の代で政界のトップを狙っている
この二つの情報から結びつけたらこんな感じになりました。ちょっと考えてみたらだんだん面白くなってきてしまったので今回このような考察に至りました。本気半分ネタ半分といったところです。
これはあくまでも綾小路父視点から考えたもので、石上の思惑についてはまだ情報が少なすぎてわかっていません。石上に関しては今後物語にどのように絡んでくるか楽しみに待ちたいと思います。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
コメント
ピヨたけさん
こんにちは
今回も興味深い考察を拝読しました。
なるほど、将来的な綾小路の秘書とするため送り込まれた説ですね。清隆とは違う友誼と忠誠心の強い天才肌の人物ですから、その組み合わせたるや、というところでしょうか。たしかに強力なペアになりそうです。
今回のピヨたけさんの考察とは無関係と思いますが、石上について考えていたことがあります。
今回の考察でも引用されていた、下記部分です。
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「この学校で綾小路を消す可能性は今のところ無いと考えてもらって結構だ」
「今のところ、ですか?」
「万が一、綾小路先生から排除するように指示が与えられればそうする。それだけだ」
———-
【2年生編8巻より】
綾小路父に指示されれば清隆を退学させることができる、と自信満々に坂柳に言ってます。
一方さかのぼる2年生編7巻では
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『これ以上余計な犠牲を出さないためには退学してもらうしかない。だが、分かっていても八神を倒すのは簡単じゃない。並の高校
生じゃないことは分かっているからな』
「それでオレを利用したかったんだな」
———-
と言って、八神排除のために清隆の力を借りたことを清隆に明かしています。
清隆を排除できると思っているのに、清隆より数段劣る八神を排除するのは厄介だと考えていることに整合性はありません。
となると、石上は清隆に対し自分の能力を低く見せようとしていると考えると辻褄があいそうですが、その理由はわかりません。
七瀬や椿、石上とまだまだ謎の多い1年生も多く、続きが気になりますね。
こんにちは。コメントありがとうございます。
石上はまだ情報が少なすぎるので今回の考察は半分ネタといったところです。
青空のようにさんの綾小路より数段劣る八神を排除するのは厄介と考えていることの整合性についてですが、今回の秘書説を基に考えてみました。
まず、八神についてですが、原作ではかませ犬感が強い役どころとなってしまいましたが、八神自身の能力は決して低いものではなかったという感想を持っています。
綾小路が語ったように、火遊びを繰り返し過ぎたことから自身周辺の警戒心を強めざるを得なかった所を綾小路に突かれる形となりました。
これは同じホワイトルーム生の綾小路にしかできない芸当で、かつ同じホワイトルーム生の八神にしか通じない罠だったことから、八神の能力は低くなく不透明というのがピヨたけの意見です。
最もそれも実力と言ってしまえばそれまでではありますが。
実際に石上にとって八神は相当厄介な相手だったとして、2年生編8巻の綾小路を排除できる発言についてですが、今回の秘書説を基に考えると綾小路と石上は真の意味で敵対する関係性ではないことから、坂柳の問いかけに対しての売り言葉・買い言葉的発言だと考えられます。
石上自身は綾小路の能力をどこまで把握しているか不明ですが、綾小路父からある程度の情報を得ていると推測した上で排除発言をしていると考えるなら、以前堀北学が綾小路に対して「完全無欠の相手だとしても勝機はある」と発言し、個としてはかなわずともクラス単位なら勝機はあると評しました。
この考え方と同じならば石上の実力はもしかしたら堀北学に匹敵するのかもしれませんね。
ピヨたけさん
返信ありがとうございます。
2年生編7巻にて石上の想像を超えていっきに八神を退学に追い込んで見せた清隆の実力を、石上は目の当たりにしたのではないかと私は思いますが、今のところはピヨたけさんが「石上自身は現在のところ綾小路と敵対する意思はないが、綾小路父の命令があればそれもやむ得ないというスタンスをとっています。」と評するとおりだろうと思います。
2年生編4.5巻で神崎は石上のことを、「敵でも味方でもないのなら、奴にとってそれは無関心だ」と表現していました。石上にとって八神は明らかに敵でしたから、排除するために分析し、そのうえで「並みの高校生ではない」と判断した一方、清隆はいまだ石上の中では無関心とまでいかなくとも、「敵でも味方でもない」ために排除することについては現実的には考えていないとも考えられます。
と考えれば、ピヨたけさんの「坂柳の問いかけに対しての売り言葉・買い言葉的発言」というのは納得できます。
また話は変わりますが、上記2年生編4.5巻の神崎と堀北の会話のくだりで、堀北が石上に興味をもたれている様子が描かれていますが、この関係もいまだ不明だったですね。気になります。
2年生編4.5巻の堀北と神崎のくだりは見落としていたのでなるほど!と思いました。
石上の傾向を神崎が評しているのでかなり重要な場面でしたね。
その上で堀北が石上に興味を持たれていることが何故なのか?というのは気になります。
プールの予約の件で接触があったとはいえ、その後の神崎の「敵でも味方でもないなら、奴にとって無関心だ」に繋がるのであれば非常に気になる場面ですね。