こんにちはピヨたけです。
2年生編のラストは「ここまでのメインキャラクターにも影響を及ぼすストーリー」になると2年生編11巻のあとがきで衣笠先生が示唆されていました。
そうなるとやっぱり気になってくるのは誰が退学者してしまうのか?ということ。どうしても過酷と言われるとその先に待つのは退学の道に他ならない。
そこで今回は原作の退学フラグのような描写から見る、退学しそうな生徒を個人的な予想から一覧にまとめてみました。
退学者になるのは?
龍園クラス
今よう実で最も退学に近い人物。それが龍園翔です。
その理由は何といっても坂柳との契約。学年末試験で直接対決し、敗北した方は退学するという契約を結んでいるからです。
坂柳と戦うからと言って龍園が負けるとは限りませんが、龍園に退学フラグが多いのも事実です。
代表的なものは2年生編10巻のひよりのセリフ。
「私たちがAクラスに上がるために必要なピースは、同時に邪魔なピースでもあります。困りましたね」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
他にも2年生編4.5巻のひより葛城との会話などもフラグに見えます。まずはひより
「そうなった時、受け皿になる人物の存在は必要不可欠です」
不足の事態におけるリーダー候補、ということ。ひよりはこちらに笑顔を向けて来る。
「その時は綾小路くん…私たちのクラスに来ませんか?」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編4.5巻
続いて葛城との会話
「もし龍園自身に何かあった時、葛城ならその代役を務めることが出来る。そう踏んでの引き抜きだったとオレは考えてる」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編4.5巻
ただこれらの描写は非常に分かりやすくちょっと露骨。ミステリー小説ではこれらの分かりやすい描写は多くの場合、読者を騙すためのミスリードとして扱われます。
最も退学の可能性が高い人物に見えますが、逆にそれが退学しないかもしれないという理由にもなりえますね。
割と不遇な二年生編の序盤を過ごしながらも、最近妙に存在感を高めているのがひよりです。
ひよりの場合退学フラグと言えば下記のシーン。
「今まで誰かに、お父さんが作家だなんて話したことなんてありませんでした。同じ趣味のお友達がいなかったのもありますが‥それだけじゃないです。綾小路くんにはそのことを、知ってほしかったんです」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9.5巻
この自分の事を知って欲しいというニュアンスの言葉、さらに
「クラスは違いますし競い合う関係にはいます。でも…必ず一緒に卒業しましょうね」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9.5巻
これはもうかの有名な「俺この戦いが終わったら結婚するんだ」に匹敵するフラグと言えます。
ただこの手のフラグも龍園同様にミスリードに使用される事が多いため何とも言えないところ。
メタ的な要素から見れば、龍園のクラスから龍園とひよりがいなくなったらクラスに魅力が…という心配もありますね。
時任は龍園のやり方を快く思っておらず、さらに坂柳の事を案じるなど龍園を裏切りそうな描写が多い。
気になるのは時任→坂柳の描写はありますが、坂柳→時任の描写がなく、坂柳がどのような意図で時任に近づいているのかは不明。
2年生編11巻で龍園との確執が決定的になったと考えられるため、時任の動きが学年末試験に大きな影響を与えそうな気がします。
坂柳クラス
退学に最も近い人物その2が坂柳。
理由はもちろん龍園と負けた方が退学するという契約を結んでいるから。
当初は綾小路に最も近しい実力を持つ者のように描かれていましたが(実際に今でも十分能力は高いのですが)綾小路とは違い、自らの手で親しい人物を退学させてしまった事に罪悪感を感じてしまう、ちゃんと人の子であった事が判明。
綾小路からも並び立つよりも成長を促す存在と見られている事から龍園に敗北する可能性は大いにあります。
しかし坂柳の場合、負けフラグを回収して上昇傾向にあるのでどうなるかは本当にわからないですね。
坂柳を裏切り龍園についた橋本は龍園・坂柳に続き退学の可能性が最も高い人物と言えます。
橋本の退学フラグはやっぱり神室の最後の言葉
「私のためじゃない、クラスを裏切った奴には必ず同じ道を辿らせて。約束できる?」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
龍園VS坂柳で坂柳が勝てば裏切り者の橋本は高確率で報いを受けそうです。
ただこの言葉があるから橋本が必ず退学するとは限らない。かつて綾小路も櫛田を退学させると言っていましたが、櫛田は退学しなかったですからね。
あの時の綾小路の描写と神室の言葉は重みが違いますが、これだけで橋本が退学すると決めつける事はできないかなと。
一之瀬クラス
直近の特別試験で邪魔な軽井沢を退学させるか本気で思案するなど、綾小路を手に入れるためなら手段を選ばない雰囲気を漂わせている一之瀬。
一之瀬のフラグと言えば11.5巻の介錯です。この言葉の解答が出るまでもう間も無くという事になりますね。
ただ綾小路と春休みの約束があるので、学年末試験での退学はなさそうですが、その後はちょっとどうなるかはわからないところ。
なぜなら2年生編8巻で綾小路は一之瀬に対して下記のような描写をしているからです。
おまえが倒れるのはもう少し後。学年末試験、2年生の命運を分かつであろうその時まで、歩みを止めさせるわけにはいかない。
壊れることは許さない。
学生としての生か死か、その時と場所を決めるのはおまえであっておまえじゃない。
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編8巻
この言葉もフラグとして受け取れます。果たして一之瀬の運命はいかに。
ちょっと意外なところで白波を挙げます。白波に退学フラグらしいフラグはないからこれはピヨたけの個人的な予想になります。
白波が退学するという予想は一之瀬の現在の状況が深く関わってきます。
一之瀬は闇堕ちした!もしくは覚醒した!と思われていますが、クラスの状況に関しては何も好転していません。
Dクラスに沈みクラスポイントでも引き離されている状態。綾小路に不安をぶちまけていたあの頃から何も状況は変わっていないのです。
これは2年生編11巻の坂柳の思考から再認識されています。
変わったのはただ一之瀬のメンタルが無敵になっているだけ。ただそれも長くは続かないとピヨたけは考えています。
その理由についてはこちらにまとめています↓↓↓
一之瀬の根本的な問題は解決されていないのでもう一度沈む時が来るはず。では今のメンタル無敵の一之瀬が沈む時とはどんな時か?
それはこれまで頑なに守り続けて来た退学者を出さないという方針が守れなくなった時、自らの失態で退学者が出てしまった時と予想。
その退学者が親友の網倉よりも、自分の事を慕う白波の方が一之瀬が崩壊する理由になりそう。というのがピヨたけが考える白波退学の理由になります。
堀北クラス
まあここは橋本次第といったところにはなってきますね。
恋人同士という事で一緒にいる事自体は全くおかしいことではないですし、前園自身裏切っているというような気持ちではなく、彼氏のために知っている事を話していただけという可能性もあります。
綾小路驚異論の音声データも、それがどのような意味を持つかは知らされずに橋本に言われるがまま収録していただけかも知れません。
いづれにしても、前園自身の進退というより橋本の動き方次第で退学の可能性があると言ったところでしょうか。
高円寺の場合、退学フラグというよりは2年生編11巻で綾小路が明確に邪魔な存在と認識してる事にあります。
「一歩クラスから飛び出せば堀北ガールを守れない。からだろう?」
オレは高円寺の存在がこの先戦って行く堀北にとって邪魔な障害になると見ている
この男はそれを見抜いている
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
ということで、高円寺は綾小路が高円寺の事を排除したいと思っていることをわかっている。それを承知の上で「やってみなよ?ボーイ」と言ってるわけですね。
ここのやり取りは本当に熱いと思う。いつの日か綾小路と高円寺がガチでぶつかる時が来るのでしょうか?
それと高円寺は2年生編11巻で少し面白いことを言っています。それがこちら
「私と君は全く異なる存在だが、多少似た目線を持っていると見ていたのだがね、それを君に言われるとは。私としてもこの学校に入るくらいなら中国でも再訪して修行に身を投じた方が有意義だと思っているさ。そう出来ない事情がこっちにもあるのさ」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻
高円寺のこの言葉から望んでこの高育に入学したわけではない、しかもこの学校を去るわけにはいかない事情があるということが分かります。
これまで謎に包まれていた高円寺ですが、2年生編11巻の描写から綾小路父が三者面談に学校を訪れる理由も高円寺だと推測できますので、少しずつ高円寺絡みの情報が出てきましたね。
最後に
ということで退学しそうなキャラをまとめました。
実際に退学しそうな描写があるキャラからピヨたけの個人的な予想まで様々。
2年生編11巻あとがきの衣笠先生の言葉がそのまま直接メインキャラクターの退学を意味しているかどうかはわかりませんが、2年生編最後の戦いが今後の展開を大きく左右する分岐点になる事は間違いないと思うので、次巻を楽しみに待ちたいと思います。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
コメント
ピヨたけさん、こんにちは。
白波の退学予想は意外でしたが、考察を読みすすめてなるほどと思いました。
一之瀬の覚醒は続かない → 崩れるのは退学者が出るとき → その退学者は自分の親友よりも自分を恋い慕ってくれた友人
この流れで白波が退学するとなると、一之瀬は同時に没落、綾小路が一之瀬を退学に追い込みクラス移動。
「学生としての生か死か、その時と場所を決めるのはおまえであっておまえじゃない。」という綾小路のフラグ回収、なんてとこまで繋がりそうですよね。
この先の展開に目が離せませんね!
こんにちは。コメントありがとうございます。
一之瀬がつぶれるならこのパターンじゃないかと前々から思っていたところです。愛里の去り際と同じようなイメージです。
おっしゃる通り、綾小路の「学生としての生か死か、その時と場所を決めるのはおまえであっておまえじゃない。」にも繋がるような気がします。