こんにちはピヨたけです。
最近、『ダービースタリオン2』でGalileo(ガリレオ)とSea The Stars(シーザスターズ)を最後に付ける完璧な配合を調べていました。すると、今回調べた初代~3代目の範囲では、どちらもシルヴァーグレイルから始める候補に絞られたんですよね。
この共通点から、2頭の母であるUrban Sea(アーバンシー)にも興味が湧いてきました。今回は少しゲームの配合から離れて、実際の競馬でアーバンシーが残した功績を見ていきたいと思います。
アーバンシーはどんな馬だった?
アーバンシーは1989年生まれの牝馬。父はMiswaki(ミスワキ)、母はAllegretta(アレグレッタ)です。1993年に凱旋門賞を優勝し、同じ年には日本のジャパンカップにも出走して8着でした。
私はアーバンシーという名前自体は、昔から知っていました。『ダビスタ96』でジャパンカップや凱旋門賞に登場するライバル馬として覚えていたんです。ただ、当時はまだ子どもだったので、実際に凱旋門賞を勝った馬だということすら知りませんでした(笑)。
ゲームで先に名前を覚えた馬のことを、あとから調べて知るのも競馬の楽しみですね。アーバンシーの場合は、自身の凱旋門賞制覇に加えて、繁殖牝馬になってからの実績が大きな話題になります。
参考資料:JBISサーチ(アーバンシーの血統)/netkeiba(凱旋門賞馬のジャパンカップ参戦)
GalileoとSea The Starsを送り出した繁殖牝馬
アーバンシーが残した産駒は11頭。そのうち8頭がステークス勝ち馬、4頭がGⅠ優勝馬となりました。まずは、GⅠを勝った4頭の主な勝ち鞍をまとめてみました。
| 産駒 | 主なGⅠ勝ち鞍 |
|---|---|
| Galileo(ガリレオ) | 英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS |
| Black Sam Bellamy(ブラックサムベラミー) | ジョッキークラブ大賞、タタソールズゴールドC |
| My Typhoon(マイタイフーン) | ダイアナS |
| Sea The Stars(シーザスターズ) | 英2000ギニー、英ダービー、凱旋門賞など |
特に目を引くのは、2001年にガリレオ、2009年にシーザスターズが英ダービーを勝っていること。同じ母から2頭の英ダービー馬が出ているわけです。
シーザスターズは2009年に英2000ギニーから凱旋門賞までGⅠを6連勝しました。アーバンシー自身も凱旋門賞馬なので、母と息子で同じ大レースを勝ったことになります。
そして、この2頭は種牡馬としても活躍しました。ガリレオからはフランケルやナサニエル、シーザスターズからは英ダービー馬ハーザンドやストラディヴァリウスなどが出ています。アーバンシーの子が走り、その子たちがまた次の世代の活躍馬を送り出す。その広がりがよく分かるレースが、2018年の凱旋門賞です。
参考資料:Racing Post(繁殖実績)/Thoroughbred Racing Commentary(ステークス勝ち馬8頭)/Timeform(子孫の活躍)
2018年凱旋門賞の1~8着、すべてアーバンシーの子孫
2018年の凱旋門賞では、1着から8着までの全馬がアーバンシーの子孫でした。ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(JAIRS)が紹介している記事をもとに、各馬とのつながりを整理すると、次のようになります。
| 着順 | 馬名 | アーバンシーとのつながり |
|---|---|---|
| 1着 | エネイブル | 父ナサニエルの父がガリレオ。その母がアーバンシー |
| 2着 | シーオブクラス | 父シーザスターズの母がアーバンシー |
| 3着 | クロスオブスターズ | 父シーザスターズの母がアーバンシー |
| 4着 | ヴァルトガイスト | 父ガリレオの母がアーバンシー |
| 5着 | カプリ | 父ガリレオの母がアーバンシー |
| 6着 | サルウィン | 母の父がガリレオ。その母がアーバンシー |
| 7着 | キューガーデンズ | 父ガリレオの母がアーバンシー |
| 8着 | ネルソン | 父フランケルの父がガリレオ。その母がアーバンシー |
エネイブルとネルソンにとっては曾祖母、ほかの6頭にとっては祖母に当たります。父の名前だけを見ると違う馬も、少しさかのぼるとアーバンシーにつながるんですね。
なお、アーバンシーの子孫ではない馬の最上位は、9着のスタディオブマンでした。この年の全出走馬ということではなく、上位8頭がそろって子孫だったという記録です。凱旋門賞の結果を血統と合わせて見ると、これだけのつながりがあるのは面白いですね。
出典:ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2018年凱旋門賞の上位8頭と血統)
翌2019年の英ダービーでは、さらに出走13頭すべてが、父側か母側の少なくとも一方からアーバンシーにさかのぼります。こちらは主催者のThe Jockey Clubの公式資料でも紹介されています。自身の息子2頭が勝った英ダービーに、その後は出走馬全頭に血が入る年があったわけです。
息子だけでなく、娘たちからも活躍馬が
ガリレオとシーザスターズの存在が大きいのはもちろんですが、アーバンシーの娘たちからも活躍馬が出ています。
娘のメリカーから続く牝系には、2018年の英ダービー馬マサーがいます。また、別の娘チェリーヒントンは愛オークス馬ブレスレットの母です。種牡馬になった息子を通じてだけでなく、娘から娘へと受け継がれた血統も、大きなレースの勝ち馬につながっています。
そして、近年の例では2025年の凱旋門賞。優勝したダリズはシーザスターズの産駒です。1993年のアーバンシー、2009年のシーザスターズ、2025年のダリズと、親子3代で凱旋門賞を勝ったことになります。
参考資料:Timeform(娘たちの牝系)/France Galop(2025年凱旋門賞)
こうした実績を見ていると、日本の競馬を変えたのがサンデーサイレンスなら、欧州競馬に計り知れない影響を与えたのがアーバンシーと言えるかもしれません。種牡馬として多くの産駒を送り出したサンデーサイレンスと、繁殖牝馬として息子や娘から血を広げたアーバンシーでは立場が違いますが、一頭の馬から競馬全体に影響が広がっていくところに、血統の面白さを感じます。
ダビスタ2ではアーバンシーに因子がない?
最後に、少しダビスタ2の話に戻ります。今回の配合検索では、GalileoとSea The Starsのどちらも、最終母に必要な大系統コードに8(トムフール系)が含まれていました。現行の初期繁殖牝馬327頭のうち、面白コードの先頭が8なのはシルヴァーグレイルだけです。
実際の血統でも、シルヴァーグレイルとアーバンシーには共通の祖先がいます。
アーバンシーの父ミスワキは、その母Hopespringseternalの父がBuckpasser(バックパサー)。一方、シルヴァーグレイルは、父シルバーチャーム、父父Silver Buck(シルヴァーバック)とたどると、やはりバックパサーにつながります。さらにバックパサーの父がTom Fool(トムフール)です。
これは血統表で確認できる共通点ですが、祖先にTom Foolがいることだけで、ゲームの完璧な配合の成立条件を説明できるわけではありません。ただ、配合を調べるところから、こうして実際の馬同士のつながりが見えてくるのも楽しいところです。
血統参考:JBISサーチのミスワキ、シルヴァーグレイルの血統表。
ところで、私がダビスタ2で確認したアーバンシーには、因子がついていません。血統内のウインドインハーヘアにはついているので、これだけの功績があるアーバンシーにも、一つくらいあってもよかったんじゃないかなと思います。
もしかしたら、Galileoが強くなりすぎるからバランスをとったのかもしれませんね。単なる私の想像ですけどね(笑)。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。
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