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【よう実】学年末試験を終えて!各クラスの今後について考えてみる【ようこそ実力至上主義の教室へ】

学年末試験後(アイキャッチ) ようこそ実力至上主義の教室へ
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こんにちはピヨたけです。

激動の学年末試験が終わり、クラスポイントの上では明暗が分かれる事になった各陣営。

しかし真の意味で勝利を収めたクラスは一つもなく、その戦いは「勝者なき戦い」と言えるほど。

結果の上で勝者となったクラスは多くのクラスポイントを得る事ができたが、果たして手放しで喜べるものなのだろうか?

また、敗者となったクラスはより深刻。今後の展開によっては先も見えない。そんな状況。

そこで今回は学年末試験を終え、各クラスの現状今後どうなっていくのか?原作の描写を交えて考察して見ました。

※ネタバレを含みますので注意してください

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坂柳クラス

綾小路からのメッセージを受け取り、サレンダーを選ぶ事を決めた坂柳。龍園との賭けの内容から退学となる事が濃厚です。

ただ、2年生編12巻の感想でも書きましたが、ピヨたけは綾小路のメッセージを「やさしくて残酷なメッセージ」だと考えており、このメッセージが坂柳の事も救う可能性があるのではないかと思っています。

まず、このメッセージは綾小路が「龍園と戦いたい」という思いが込められたもの。これには敗北が決定的になった龍園、そして嘘を積み重ねた橋本を救う意味が込められていた。

それが真の勝者は綾小路が決めるという、坂柳にとって最も「残酷」なメッセージとなったわけです。

しかし、本文のラスト。

龍園翔は負けた。

そして坂柳有栖も負けた。

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編12巻

この言葉から今回の戦いは「勝者なき戦い」。

坂柳は決して龍園に敗北したわけではない。綾小路のメッセージを受け取らなければ勝者は坂柳だったのですから。

何よりこのまま坂柳が退場する事を龍園が許すはずがないと思うのです。龍園にとってみれば自身は完璧に敗北しているので、このような形の勝利を認められるわけがない。むしろ去るのは自分だと思ってそう。

綾小路の狙いは正にそこで、だからこそ龍園に敗北が決定的になった時にカードを切れと指示したのではないかと。龍園と坂柳の「二人の戦い」では坂柳を。そして「綾小路への挑戦権」という戦いでは龍園を勝者に選び、結果にわだかまりを残したのです。

だから坂柳にとっては残酷なメッセージであっても、それが結果的に坂柳も救う事に繋がるのではないか?と思います。坂柳が退学することを龍園は許さないはず、そして綾小路との勝負ではなく、心を通わせ始めたクラスメイト達のために坂柳が残る道を示した。

ですが、例え綾小路が自分と戦う以外の道を示したとしても坂柳がそれを選ばない可能性もあるわけで退学する線も濃厚です。

では坂柳が退学するとなるとどうなるか?これはおそらく綾小路が坂柳クラスに移動することになると思われます。

学年末試験の前日、坂柳と電話した際に無人島試験での「借り」についての話題が出ました。

「褒めてもらっていると解釈しておく。さっきの山村の話じゃないが、坂柳には伝えておくべきことがある。無人島試験でオレがお前に『借り』を作ったことを覚えてるな?」

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編12巻

去り行く坂柳は心を通わせ始めた仲間達の身を案じ、後事を綾小路に託すというのは十分考えられます。

龍園クラス

龍園と坂柳の二人の決戦を抜きに考えれば、4クラスの中で最も勝者と言えるのは龍園クラスです。

坂柳クラスの挑発で反乱分子になりかけていた時任。そんな時任を諭したひより。そして時任はひよりが退出した後も挑発に乗る事なく冷静さを保ち続けました。

時任とひよりを同じグループに配置したのは時任を信じて成長する場を与えた龍園の策。

坂柳はそんな龍園に綾小路の気配を感じとります。

かつてひよりは龍園の存在がクラスに必要なピースだが同時に邪魔なピースでもあると評しました。

「私たちがAクラスに上がるために必要なピースは、同時に邪魔なピースでもあります。困りましたね」

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻

それは龍園の存在がクラスの成長を妨げていたから。

ところが時任にそうしたように他者を成長させようとした龍園の行動は、ひよりが評した邪魔なピースとは異なり、クラスに恩恵をもたらすものになりつつある。

とすると今回4クラスの中で、最もクラスとして成長したのは龍園クラスという事になります。

しかし、龍園自身は今回の敗北、正確にはクラスは勝っているのですが、何が起こったのかわからない龍園にとってみれば到底受け入れられる勝利ではないでしょう。

この「試合には勝ったが勝負には負けた」状態になった龍園が次巻でどういう行動に出るのか?龍園の選択がこれからのクラスの命運を握るのではないかと思います。

堀北クラス

龍園クラスと共にもう一つの勝者となった堀北クラス。

ポイント的にもAクラスに浮上したことから最後の一年に向けて見通しは明るいように見えます。

が、その裏では、例え一之瀬にとって有利な特別試験だったという理由はあっても同じリーダーである堀北は一之瀬に歯がたたず、綾小路がいなければ敗北していたのは明らか。

結果だけ見れば快進撃に見えますが、決して喜ばしい勝利ではないはず。

懸念点はもう一つ。クラスの人数が減りすぎている事。今回綾小路の策で前園が退学する事になり、クラスの人数は37人。その内高円寺を頭数に含めるのは危険なので36人。そして綾小路がクラスを移動したら35人になります。

綾小路のクラス移動は未だ確定していませんが、今回の特別試験で綾小路がクラスを勝利させる結果に導いた場合、高円寺と同じように今後クラスに一切貢献をしないという約束を取り付けています。

これは綾小路がクラスを移動する際に、堀北に一切有無を言わさないためだと予想。この事から綾小路がクラスを離れる事はより濃厚になったのではないかと思います。

となると、綾小路を失い、クラスの人数が最も減っているという状況は例え現在Aクラスであったとしても手放しに喜べる状況ではない。それが堀北クラスの現状ですかね。

一之瀬クラス

最後は一之瀬クラス。

クラスポイントでは他の3クラスに大きく遅れをとり、リーダーの一之瀬は綾小路にメンタルを叩き折られた。

一之瀬頼みのクラスだったのに、神崎も沈み、担任の星之宮は不穏な感じを見せるだけにクラスの状況は絶望的と言って良さそう。

しかし気になったのは神崎。元々Aクラスに並々ならぬ執着を見せていたが、今回の行動はちょっと異常だったような気がします。星之宮に関しては独白で語っているので分かりますが。

神崎の動向には今後注目であるとして、問題は一之瀬。

今回綾小路のとった行動。

もしその存在が、実は想像していたよりもずっと許しがたいものであったなら。

何の躊躇もなく裏切り、前園を退学に追い込んでしまう人間だと知ったなら?

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編12巻

信じていた人間に裏切られた時、人はどのような行動にでるのか?何とも綾小路らしい実験ですね。

その効果は抜群で、この特別試験で無敵と思われた一之瀬が為す術なく敗れ去ったことから、支えがなくなりメンタルが崩れ落ちたのは明らか。

ピヨたけは一応「今の一之瀬は一時的なものでまた沈む」説を提唱していたので、その通りにはなったと思いますが、それは一之瀬クラスの誰かの退学によるものと思っていたので今回の綾小路の行動には驚きました。

で、今後の一之瀬がどうなるか?考えて見たいと思います。

まずは綾小路に恋人がいると知った時のように失意に沈む。2年生編5巻〜2年生編8巻までの一之瀬よりも遥かに深刻な状態に陥る事。この場合、もしかしたら以前綾小路が言っていた

学生としての生か死か、その時と場所を決めるのはおまえであっておまえじゃない。

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編8巻

学生としての生か死か。これを選ぶ状況になるのかもしれません。

次に裏切った綾小路に対しての憎悪により奮起するパターン。一之瀬っぽくない展開ではありますが、あれだけ綾小路に傾倒していた一之瀬なのですから「可愛さ余って憎さ100倍」状態になっても何らおかしくはないかと。

ただ、神崎も壊れている現在の状況で一之瀬が一人奮起したところで状況は何も変わらなそう。メンタル無敵状態の一之瀬でも結果的にクラスポイントの差は縮まらなかったのですから。

最後は綾小路を許すこと。綾小路は一之瀬の事を利用していたと試験中に言いましたが、これまで綾小路が一之瀬を直接的に利用した事って記憶にないんですよね。間接的にはあると思いますが綾小路は誰に対してもそうですし。

強いて言えばこれまで一之瀬との信頼を築いてきたのはこの学年末試験で裏切り、一之瀬を同様させるための布石だったと一之瀬には思わせる事はできますが、我々読者は綾小路の目的がそんな事ではない事をわかっています。

何より精神攻撃は効果的ではあるものの相手がそれにダメージを受けなければ確実ではありません。最も、こと綾小路に関する事柄が一之瀬にクリティカルヒットする事は一之瀬以外の誰の目にも明らかでしたが。

つまり、自分の事を信頼している一之瀬を裏切るという切り札を確実に効果が出るとは限らない揺さぶりという戦術に使わず、もっと効果が確実に得られる場面で使った方が効果的だという事を一之瀬目線だと思うわけです。

綾小路の試験中の言葉とそこに矛盾を感じれば一之瀬が綾小路の真意に気づく可能性もなきにしもあらずと言ったところでしょうか?

ただ、一之瀬がどうなるにしてもクラスポイントの差は絶望的。この差を埋めるためにはやっぱり綾小路の力が必要だと思うわけです。

でも坂柳が退学すれば恐らく坂柳への借りから綾小路は坂柳のクラスに移動となり、そうなると一之瀬クラスの浮上は無さそう。

もしも綾小路の今回の行動が龍園と坂柳の退学を防ぐためだったとしたら、やはり移動先はこのクラスということになるのではないでしょうかね。

最後に

ということで学年末試験が終わった現在の状況で各クラスの今後について予想を立ててみました。

毎回毎回読んだ後にあーでもないこうでもないと考えるさせてもらえるので本当に楽しませてもらってます。

次巻の12.5巻はここまでのあらゆる事象に決着が着く巻になると思うので発売が待ち遠しい。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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ピヨたけジャパン

コメント

  1. 青空のように より:

    ピヨたけさん、こんにちは。

    私も勝手に少しこの先の展開を考えてみました。

    まず、前から作者が最終試験では過酷な展開が待っていると書いていましたので、坂柳はこのまま退学するだろうと思います。前園の退学だけではとても過酷とは言えないですし、刊行前にさんざん負けたほうが退学とあおって宣伝していましたからここで両者残るというのが無さそうかなと。

    次に一之瀬関連ですが、綾小路がここまで一之瀬を追い込んだ理由は、さらなる大きな覚醒を促すためではないか、と考えました。綾小路は堀北は別として、各クラスのリーダーの中では一之瀬に大して時間と手間をかけて、見守り、育ててきました。もう一度対戦したいのは成長した龍園。ほぼ完成されていた坂柳には人との絆を自覚させたことで、これ以上の心配はいらないし、先が見えた。一之瀬は綾小路と最もかけ離れた人間であったことから、その行きつくところを見てみたかったし、各クラスのリーダーの中では一番興味がある人物だったのだと考えると、この後もう一度一之瀬に関与してさらに成長させて、一之瀬自らがこの最下位のクラス位置から立て直すことができるようにするのではないか、と。
    綾小路の裏切り(一之瀬目線)で絶望した一之瀬が自主退学しようとしたところに綾小路が関与してさらなる覚醒を促す、という流れが、「学生としての生か死か、その時と場所を決めるのはおまえであっておまえじゃない。」へとつながるような気がします。で、『介錯』は「手助け」のほう。

    だとすると、綾小路の移籍先は、坂柳クラス。これはもちろんピヨたけさんが考察した『借り』で退学後の事を綾小路に託すという流れ。移籍のための資金は坂柳クラスから。

    一之瀬クラスは再覚醒の一之瀬が巻き返し、坂柳自主退学でペナルティを受けクラスポイント的にも下位に沈んだ上に絶対的リーダーを失った絶望的なクラスに綾小路が移籍して巻き返し、卒業に向けて拮抗した勝負になって行く。

    ほぼメタ的な考察で面白味もないですが、あり得なくもないかなと思っています。

    こんないろいろな考察を楽しめるのも「よう実」の醍醐味ですね。

    • 管理人 より:

      こんにちはコメントありがとうございます。
      考察読ませていただきました。今回の結果や衣笠先生のコメントから考えるに青空のようにさんの考察は大本命だと思います。移籍の方法についてもスムーズに解決できますね、坂柳クラスは2000万準備できるという描写も確かあったと思うので。
      一之瀬に関しては青空のようにさんと同じくさらに大きな覚醒をもたらすための行動とピヨたけも考えていますが、この状態から綾小路がどう行動するのか気になってます。2年生編8巻時点では現在の方法で気持ちを立て直すことに成功しましたが、同じ方法はもう使えないでしょうから。
      次巻でこれまでの流れの回答が出ると思うと今から楽しみです。