こんにちはピヨたけです。
2023/4/19に実装になったネオユニヴァース。
その性能と評価について解説したいと思います。
ネオユニヴァースの性能
適性と補正値とスキル
距離適性はマイル・中距離・長距離。脚質適性は先行・差し・追込と幅広く対応可能ですが、後述する固有スキルと進化スキルの特性により、中距離の先行・差しが主戦場になりそうです。
成長補正は賢さ30%とかなり尖った補正値。
ピヨたけは賢さ補正値20%のエイシンフラッシュをよく育成するのですが、メジロラモーヌ1枚で1000〜1100まで上げる事ができるので30%の補正値なら賢さ1枚で1200まで持っていけそうです。
賢さ1枚でやれるなら因子やサポートを他に回せるので補正値は悪くないです。ただかなり育成は難しそう。
固有スキル
アド・アストラ | |
説明 | レース中間付近で中団にいると速度が上がる。中距離レースで7回以上スキルを使っているとすごく上がる。 |
発動条件 | 発動条件
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効果① | 通常
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効果② | 中距離レースでスキル7回発動
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継承固有 | 継承時
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固有スキルは中盤で発動する速度スキル。さらに条件を満たすとすごく族になります。
条件は中距離のレースで発動場所までにスキルを7回使用するというもの。
レースの中間地点(50%〜55%)までにスキルを7回発動しなければならないと聞くと難しく感じますが意外といけるかもしれません。
例えば春・良のレースを想定した場合、春ウマ娘◯と自制心を自前、良バ場の鬼はシナリオ、女神からウマ好みを取得すると、これだけで4個のスキルが揃います。残り3つなら他の緑スキルや中盤スキルでなんとかなりそう。
もちろんウマ好みが発動しない場合や春以外になれば条件は難しくなりますが、7回発動できなくても0.35×5秒の効果があり、中盤金スキル相当なので悪くはありません。
また、継承でも2500×3秒なの中盤力の補強に継承固有としても優秀です。
進化スキル
銀河のその先へ、あなたと | |
発動条件 | 発動条件
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効果 | 目標速度アップ 4500 |
進化条件 | 条件① 下記の内どちらかの条件を満たす
条件②
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最終直線で発動するすごく速度アップスキル。
中距離限定ですが、全身全霊などと同じく終盤の速度アップとして効果が期待できます。
星の海を駆けて | |
発動条件 | 発動条件
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効果 | 現在速度アップ 3500 |
進化条件 | 条件① 下記の内どちらかの条件を満たす
条件②
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スキル発動回数が13回と聞くと難しいですが、発動場所の指定がないので終盤でも発動します。
必要なスキルの数から発動場所を限定することはかなり難しそうですが、即時速度上昇0.35×4秒なのでどの場所で発動しても強いスキルです。
ネオユニヴァースの評価
中距離でガンガン前に出るタイプ
固有スキルと進化スキルの特徴から、高い中盤力で前に出て行きそうです。
差しで運用する場合、加速スキルに順位条件があるスキルが多いため相性が少々悪いです。(彼方5位〜6位・アナボ6位・起死回生4位〜9位など)
ネオユニヴァースを育成する場合、後ろの順位を確保するために中盤を調整するよりも、とにかく逃げ・先行を飲み込むくらい前に行く運用をした方がいいかもしれません。そのため加速スキルは起死回生よりもノンストップガール、彼方よりもシューティングスターを積んで試してみたいです。
先行運用する場合は、固有の順位条件を満たすために、自分で逃げを出すなどの工夫が必要だと思います。
運用方法
ネオユニヴァースを育成するにあたって重要になるのが星の海を駆けてをどこで発動させるか?です。
上の画像は日本ダービー春・良を想定して育成したネオユニヴァース。
スキルの総数は18なので星の海を駆けての条件であるスキル13回発動は満たしています。
では、このスキル構成の場合どこで発動するでしょうか。スキルの内訳をみてみましょう。
- アド・アストラ
- 左回り◯
- 根幹距離◯
- 良バ場の鬼
- 春ウマ娘◯
- 円弧のマエストロ
- 優位形成
- 尻尾上がり
計8個
- シューティングスター
- 紅焔ギア/LP1211-M
- ノンストップガール
- 銀河のその先へ、あなたと
計4個
- 弧線のプロフェッサー
- 直線巧者
- 中距離直線◯
- ウマ好み
- 神速
計5個
レース開始〜中盤が8個。終盤が4個。発動場所ランダムが5個の構成。
この構成ですと発動場所ランダムのスキルが5個全て中盤に発動しないと中盤で星の海を駆けては発動しません。
何度かレースで試してみたところ、終盤でシューティングスターと紅焔ギアが発動した直後に発動するケースが最も多かったです。しかし、紅焔ギアは5位以上、シューティングスターは追い抜きが条件なので、この二つは発動しない場合も多々あり、発動場所ランダムのスキルが一つでも不発するとそもそも発動しないケースもありました。
育成したネオユニヴァースのコンセプトが星の海を駆けてを終盤に接続させ、前を捉えてノンストップガールを発動なので、このスキル構成では中盤に発動するのが非常に難しくバランスが悪いです。
終盤への接続を狙う場合、発動場所がレース開始〜中盤のスキルだけで13個入れる必要がありそうです。そうするとスキルptが足りなくなるため場合によっては金→白にスキルを落とすのも検討しなければならなそうです。
それでも発動場所ランダムのスキルを入れた場合、発動場所を完璧にコントロールするのは難しいです。ただスキル不発を考慮すると入れた方がいいですね。
星の海を駆けての効果は凄まじく、中盤〜終盤の入口で発動すると物凄い勢いで上がっていくため、使用感的にはクリオグリに近い動きをします。
クリオグリがスリーセブンで固有起動で接続を狙うのと同様に、ネオユニヴァースもスリーセブンを13個目に発動するスキルに調整することでクリオグリと同様に接続することができます。
クリオグリとの違いは、クリオグリがスリーセブン起動のためにある程度レース条件を選ぶことに対し、ネオユニヴァースはスリーセブン起動でなくても、基本的にスキル13個発動は中盤の終わりになることが多いため、中距離のレースならどの条件でも接続を狙えることです。
また、クリオグリのクリスマスの奇跡体験が長距離限定に対して、銀河のその先へ、あなたとは中距離限定なので中距離のネオユニヴァースにおいてはクリオグリよりも一つ武器が多いことになります。
相対的に見て、育成はかなり難しいですが、うまくスキルを調整できれば中距離のクリオグリ並みに猛威を奮いそうです。
まとめ
ネオユニヴァースは
- 固有スキル・進化スキル共に中距離に特化したウマ娘
- 固有スキルは継承でも使用できる
中距離で本人を採用しても、継承で使用しても優秀なので持っている嬉しいウマ娘だと言えます。
元ネタ:ネオユニヴァースという馬について
ネオユニヴァースと言えば皐月賞・ダービーを制した二冠馬として有名ですが、当時驚かされたのはダービーを制した後、宝塚記念に出走することが報じられたことです。
春に活躍した馬は夏は休養に入り、秋のレースに備えのが通例ですが、同年のクラシック馬が宝塚記念に出走するのはなんと史上初。しかも三冠の可能性がある二冠馬が参戦なのだから競馬ファンの驚きは相当なものでした。
結果は出遅れにより終始外を回されるも、最後は追込み4着。斤量差−5kgとは言え、この時点で古馬に通用する能力の高さを見せます。
皐月賞・ダービーに騎乗したのは、この時は短期免許で来日していたM・デムーロ騎手。
外国人騎手として初のダービー制覇に、客席からはデムーロコールが送られ、それを聞いたデムーロ騎手は感泣。後に「その喜びは自国のダービーを勝った時と勝るとも劣らないと語りました。
デムーロ騎手によるとネオユニヴァースは「騎手なんて必要ないくらい頭のいい馬」で足りないのは「人間の言葉を喋れないことだけ」と語っており、これがネオユニヴァースの賢さ補正値30%に繋がっているのだと思います。
その後出走した菊花賞は3着に終わり、惜しくも3冠を逃します。
4歳時に天皇賞(春)10着の後、故障が発見され治療に専念しますが同年9月に引退、種牡馬入りとなりました。
種牡馬としてはアンライバルド、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、ネオリアリズムと多くのGⅠ馬を輩出。
中でもヴィクトワールピサはドバイWCを勝ち世界一になった馬。ところが何故か知名度はそれほど高くないですよね。それはいったい何故なのでしょうか?
ドバイWCはダートの世界最高峰レースで2023年にウシュバテソーロが勝つまで日本馬で同レースを勝利したのはヴィクトワールピサただ一頭のみでした。
ちょっとおかしいのが、何故か芝馬のヴィクトワールピサがダートの世界最高峰レースを勝っている点。芝とダートでは適性が全く違いますからね。
その理由はヴィクトワールピサが勝ったドバイWCはAW(オールウェザー)での開催だったからです。
AWとは芝の故障率の高さ、ダートの砂埃が及ぼす人馬への悪影響など、両コースのデメリットを解消すべく導入された全天候型の人工コースです。
ドバイでは2010年からAWが導入され、ヴィクトワールピサが優勝した2011年もAWの開催となりました。
ところがAWを導入したことで、従来のダートコースとは勝馬の傾向が変わり、これがダート競争を国のメインに据えるアメリカ勢の相次ぐ不参加を招くことに。
その結果2015年にAWは廃止。結局のところアメリカ勢が参加しないことでレースの価値そのものの低下を懸念し、従来のダートコースに戻すことになりました。
あちらさんにとっては暗黒期の勝馬というのがイマイチ評価が上がらなかった原因と言えますね。
話がだいぶ逸れましたが、後にデムーロ騎手は「ミルコにとって、ネオユニヴァースとは?」という問いに対して「私の財産。皆さんも知っている通り、ネオユニヴァースでGIを勝っただけでなく、その子供のヴィクトワールピサでドバイワールドカップも勝たせてもらった。彼は私の人生を変えてくれたというか、人生の半分は彼に助けられている気がする」と答えたそうです。
デムーロ騎手ほどの名騎手の人生に影響を及ぼしたネオユニヴァース。紛れもなく名馬と言えますね。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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