こんにちはピヨたけです。
ウマ娘2周年で実装された新シナリオのグランドマスターズ。こちらは三女神のギミックを中心としたシナリオになっています。
では、ウマ娘の三女神の元ネタとなった馬はいったいどういった馬なのでしょうか?
今回は競走馬の三大始祖について解説します。
三大始祖とは?
三大始祖とは現代の競走馬の始祖となった三頭の馬のことを指します。
競走馬は血統表を遡ると、ダーレーアラビアン・バイアリーターク・ゴドルフィンアラビアン(ゴドルフィンバルブ)のどれかに行き着きます。
ウマ娘の三女神はこれら三大始祖が元ネタになっています。
では、現代の系統がどの三大始祖から派生したのか見ていきたいと思います。
ダーレーアラビアン(エクリプス系)
現存するサラブレッドの直系父系はその9割がダーレーアラビアンの子孫であるエクリプスから派生したものと言われています。
エクリプスから派生したのはキングファーガスとポテイトーズ。
キングファーガスはセントサイモンの祖。その子孫で有名なのは1950年代の最強馬であるイタリアのリボーです。
また、セントサイモンを祖とする系統の一つがプリンスローズ。その子孫がメジロパーマーです。
ポテイトーズから派生したのはオーランド、ハンプトン、スインフォード、ベンドア。
中でもベンドアからはテディとファラリスに派生。
ファラリスは現代のノーザンダンサー系、ナスルーラ系、ミスタープロスペクター系、ロイヤルチャージャー系などの祖になっています。
日本で発展をとげたサンデーサイレンス系、欧米主流のノーザンダンサー系、そこにナスルーラ系やミスタープロスペクター系もこのファラリスに該当するので、その数の多さが想像できると思います。
ウマ娘化しているキャラも大半がこのファラリスに属しており、ファラリス以外の直系だとアイネスフウジン、バンブーメモリー、セイウンスカイ、ナリタトップロードがハンプトン系です。
バイアリーターク(ヘロド系)
バイアリータークの子孫であるヘロドを祖にするのはジェベル。そこからクラリオン系とマイバブー系に派生します。
クラリオン系はフランスに起源を残した系統で、その子孫はウマ娘にも登場しているダイタクヘリオス。
マイバブー系は60~90年代に日本独自で発展した系統で代表的な種牡馬はパーソロン。
パーソロンはシンボリルドルフとメジロアサマの父として知られています。
シンボリルドルフの産駒がトウカイテイオー、メジロアサマの孫にあたるのがメジロマックイーン。テイオーとマックイーンは現代では超貴重となってしまった日本独自の血統を待つという共通点があるわけですね。
メジロマックイーンの血は現代でもオルフェーヴルやゴールドシップに受け継がれ、多くの産駒がターフを走っています。
そしてトウカイテイオーはその血を残すために産駒のクワイトファインがクラウドファウンディングにより種牡馬入り。これはトウカイテイオーという名馬の血を絶やさないという思いと同時に、日本で発展した日本独自の血脈を後世に残したいという意味も含まれています。
ゴドルフィンアラビアン(マッチェム系)
最後はゴドルフィンアラビアンもしくはゴドルフィンバルブ。
こちらはマッチェム系の始祖となっています。
マッチェム系は日本では目立った成績をおさめていませんが、派生先の一つであるインテント系にスプリンターズSを制覇したカルストンライトオがいます。
ウマ娘で子孫はいないか探してみたところ、残念ながら直系父系は見つけられませんでした。
しかし、インテント系の子孫であるインリアリティの産駒にデザートヴィクスンがいて、この馬はフランスから日本に輸入されたリアルシャダイの母です。そしてリアルシャダイの産駒がライスシャワーです。
直系父系ではありませんが、ライスシャワーもまた貴重な血を引いた馬の一頭だったのです。もしもその血を後世に残せていたらと考えると目頭が熱くなりそうです。
最後に
ということで三女神の元ネタである三大始祖とその子孫について解説でした。
三大始祖とはいいますが、現代の競走馬の100%に近い直系はダーレーアラビアンということになります。バイアリータークとゴドルフィンアラビアンについてはもはや少数の血脈を残すのみとなってしまったようです。
だからこそ、トウカイテイオーの血を残そうと努力されてる関係者の方々の思いを考えると胸が熱くなります。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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