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【よう実】2年生編12巻の感想と考察!ネタバレ注意!【ようこそ実力至上主義の教室へ】

2年生編12巻(アイキャッチ) ようこそ実力至上主義の教室へ
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こんにちはピヨたけです。

ついに2年生編12巻が発売になりましたね。

前巻のラストから本当にどちらかが退学してしまうのか?気が気じゃなかった方も多いと思います。

もちろんピヨたけもその一人。この数ヶ月は今日という日が来るのが楽しみだったような、そうじゃなかったような不思議な気持ち。

ただですね。やっぱり発売してしまうともういてもたってもいられなくなってしまったので早朝から書店へGO!

ということで見ていきたいと思います。

いつものように物語の核心に触れる部分はぼかしながらできるだけネタバレはしないように、最後の感想部分でほんのりとネタバレと感想を書いているのでよかったら見てください。

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2年生編12巻

学年末試験の概要

まさかの星之宮先生の独白から始まる本巻。茶柱の独白があるのだからアリと言えばアリですが、えっ!そっち?ってのが最初の印象。

それで最初は学年末試験のルール説明になりますが、その前に茶柱先生からのクラスに向けたメッセージ。

このメッセージは茶柱先生が自身の未熟さを反省しつつクラスを優しく見守る、人間味溢れた話しなのですが、まず頭に入って来たのは茶柱先生はアラサーだったことが判明したことか。

冗談はさておき今回の特別試験のルールですね。

事前準備

  • 期日までに各クラスから代表者3名、先鋒、中堅、大将、を選出すること(男女どちらからも1名以上の起用が条件)
  • 代表者の当日欠席に備え任意の人数の代役を指定可能
  • 当日代役を含め代表者が3人に満たない場合、学校側がランダムに代表者を選出する

試験ルール(代表者概要)

  • 各クラスの代表者(先鋒→中堅→大将)による勝ち抜き方式を採用
  • 先鋒は5ポイント、中堅は7ポイント、大将は10ポイントのライフが与えられる
  • 大将のライフを先に全て失ったクラスの敗北となる
  • 定められたルールの中で1対1による勝負を行うものである
  • 引き分けは存在せず、決着がつくまで必要に応じ試験は延長される

試験ルール(参加者概要)

  • 代表者以外の生徒は参加者となり、試験に参加する
  • 体調不良などによる欠席で出席者が35名を下回る場合はペナルティが発生する
  • ※ペナルティ‥1名につきクラスポイント5を支払う
  • ※参加者の人数が36人以上のクラスは、35人を超えた人数分×5クラスポイントを得る

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編12

各クラス先鋒、中堅、大将の3名の「代表者」を選出し勝ち抜き戦を行う。代表者以外は「参加者」となり、35名以上の参加者がいない場合ペナルティが与えられる。

この時点でわかっている情報はこれだけ、試験な内容がわからないため、何に長けた人物を代表者に選べばよいかわからず不気味。

試験までの準備期間、綾小路は各リーダー、そして気になる人物と話すことで物語が進行していきます。

堀北との会話

綾小路が一番最初に接触したのが堀北。

堀北も綾小路に話すことがあったらしく、話題は学年末試験に。堀北は誰を代表者に選出するか綾小路に相談を持ちかけるが、綾小路は条件次第で自分が出ても引き受けても良いと堀北に告げる。

珍しく表舞台に立つ事を了承する綾小路。ただ綾小路のこの行動は本巻における「綾小路の目的」に必要なことだったのです。

綾小路が代表者として参戦する事を堀北がクラスメイトに伝えておくことを指示、クラスメイトには絶対に他言しないようにと釘を刺すことも付け加えながら。

龍園との会話

堀北の次に会ったのは龍園。

橋本から龍園と坂柳の賭けの内容を聞かされていた綾小路は今回の学年末試験に臨む龍園の様子を確認。龍園にプレッシャーや不安はなさそうなことから、二人の対決を見させてもらうと告げる

坂柳を相手にして自身満々の龍園、「負けた方とはもう会えないかもしれないから会いに来た」と綾小路が言うと「だったら会えなくなる前に坂柳に会ってやれ」と返す龍園。自分が負けるなどとは微塵も考えていないのが何とも龍園らしい。今回は未だ不明確なルールから盤外戦術を仕掛ける事ができず、真っ向からぶつかろうとしている様子。

山村との会話

龍園と別れた後、綾小路はある人物に会うために休憩スペースにある自販機に足を向ける。そこにいる人物はAクラスの山村美紀。

「自販機の女神」山村登場。山村に会いたい時は自販機に行け、と言う綾小路の思考がちょっと面白い。

さて山村に会いにきたのは山村の持つ情報収集能力を頼り、ある人物の動向を探るため。しかし綾小路の調べたい人物の情報をピンポイントで持ってる山村の情報収集能力が凄すぎます。

松下との会話

山村から情報を入手した綾小路は軽井沢を通して松下を呼び出す。山村から得た情報と松下が知り得る情報を照らし合わせる綾小路。

松下って本当にできる人って感じですよね。優秀だし気も使えるしで。ついでに大人っぽくて美人。あ、ピヨたけ松下のこと結構好きなんですよ、実は。

橋本との会話

夜の10時過ぎ、綾小路は橋本を部屋に呼び出し、今度の学年末試験に置いて橋本がどのような立ち位置を取るか確認する。

龍園と坂柳を除いて「今最も退学に近い男」橋本。嘘に嘘を重ねて来た男の行く末は気になるところ。

そんな橋本に綾小路が最後の忠告とも取れる言葉「自分に嘘はつくな」。この一言が物語に大きな影響をもたらすとは最初に読んだ時は思ってもいませんでしたね。

一之瀬との会話

日曜日の朝、約束しておいた一之瀬に会った綾小路。一之瀬は綾小路が特別試験でどのように行動するか気になり、「綾小路くんは特別試験はどうするつもりなの?」と問いかける。

一之瀬に一年後に二人で会うと言う約束を再認識させる綾小路。いよいよ一年後の約束の答えを知る事ができる時が近づいて来ましたね。一之瀬も待たせられてるけど、我々読者も相当待たされてるわけで、早く答えを知りたいところ。

神崎との会話

一之瀬と別れた後に神崎と接触。神崎は綾小路にが代表者、しかも大将として試験に望むと言う噂を聞きつけ、真意を綾小路に問いただす。

何故か絶対に他言するなと釘を刺した情報がダダ漏れ。この状況が試験で大きな波紋を呼ぶ事になります。

坂柳との会話

日曜日の夜10時、直接会って話しができなかった坂柳から連絡があり、綾小路は龍園との賭けについて坂柳に問いかける。

神室の退学を経て確実に変わりつつある坂柳。元々仲間を仲間として見ていなかったという弱点が改善されつつあるようです。

数々の伏線

各陣営の人物たちとの会話はここまで。今回はこれらの会話の中に結果に至るまでの伏線が敷き詰められているので、ここから先は何が伏線になっていたのかを考えながら読み進めるとより作品を楽しめると思います。

そして坂柳との会話の後に綾小路は思案し、自分の今思っている事を描写するのですが、この思考がこれまた物語に大きな影響を与える事になります。

では、最後に開幕する学年末試験のルールについて。

学年末試験のルール

とにかくルールが多い上に複雑なので説明についてはざっくりにさせていただきます。

簡単に言えば人狼ゲームです。参加者は1クラス7名のグループを作り、対戦クラスの7名と合わせて計14名の人狼ゲームを行います。

ちなみに役職は狼じゃなくて一般生や優等生など学校にまつわるものになっています。

参加者は人狼ゲームのように誰が人狼なのかを議論により導き出します。そして代表者は参加者の議論をモニターで見ながら、誰がどの役職なのかを推理し回答します。

正解すると相手にダメージを与え、逆に間違えると自分のライフが減り、最終的に大将のライフが0になると敗北になります。

と、大まかなルールはこんな感じ。ここに切り札とも言える背信者の存在であったりとか細かいルールがあるのですが割愛。

ちなみにページ数的にはこのルール説明の段階で110ページ。まだ半分以上ページ数が残っているので、今回はいかに各クラスの戦いに重きが置かれているかがわかります。

なので物語の一番面白い部分は是非ともご自身の目で確かめていただきたい。

最後に各陣営の代表者を紹介しておきましょう。

2年Aクラス代表者
先鋒 真田 康生
中堅 鬼頭 隼
大将 坂柳 有栖
2年Bクラス代表者
先鋒 平田 洋介
中堅 堀北 鈴音
大将 綾小路 清隆
2年Cクラス代表者
先鋒 西野 武子
中堅 葛城 康平
大将 龍園 翔
2年Dクラス代表者
先鋒 浜口 哲也
中堅 神崎 隆二
大将 一之瀬 帆波

感想とまとめ

まずはもう気になって気になって仕方がなかった龍園坂柳

退学を賭けて戦った二人の結末は「勝者なき決着」といった感じ。ただ綾小路への挑戦権という意味では明確に勝者と敗者に別れてしまうわけで、個人的にはこの決着に導いた綾小路の策が本巻で一番の見どころだと思います。

では本当に退学してしまうのか?という点ですが、単純な決着ではないのでそこはまだ何とも言えないところ。

そもそも二人がどちらも退学しない可能性があるとするならば綾小路が何かをするしかないと思っていましたが、あんな優しくて残酷な「メッセージ」を残すとは思いませんでした。

決着が着いたところで本巻は幕引きとなったので、メッセージを受け取った龍園と坂柳の二人がどのような選択をするのかは次巻に持ち越し。果たしてどうなるのか?楽しみですね。

続いて一之瀬

とうとう目の当たりにした綾小路の裏の顔。いや綾小路にとってみれば目的を遂行しているだけで表も裏もないのですが、一之瀬からすればかなりショッキング。

ただこれは必然だった気がします。

今の一之瀬は綾小路を支えにしているだけで根本的なところは何も変わっていなかったはず、綾小路は以前「お前が倒れる時はもう少し先」と言っていたことから「倒れる時」が来たということ。クラス的にも神崎、星之宮と危うい状況。

ということで次巻以降の一之瀬、そしてクラスがどうなるのかも見どころの一つ。信じていたのに裏切られた(一之瀬視点)彼女に残るのは失意か、それとも憎悪か。いやあるいは‥

そして堀北

今回は一之瀬の土俵だったことと、綾小路が自分の目的のために特別試験の舞台を利用していたのでこの結果は仕方なし。

最近は綾小路の寵愛を一身に受けてる感じがしますが、今回綾小路が堀北にかけた言葉を思うに、もしかしたらこれが最後のレッスンになるかもしれません。

最後は綾小路

今回の彼の行動は特別試験を通し多くの人間に影響を与え、久しぶりにその凄まじさを見せつける結果になりました。

本巻で綾小路が見せた非情さとやさしさ、これら相異なるものが共存し、尚且つ違和感がないのが綾小路という人物の魅力であると、そう思います。さすがは我らが主人公。

ここ最近の伏線が一気に回収された正しく2年生編の最後の戦いといった本巻。特別試験はちょっとルールがややこしくて理解してない部分もあるので読み返そうと思っていますが、純粋に見どころたっぷりで楽しかったです。

次は戦いを終えた幕間の12.5巻。きっと2年生編の総決算と3年生編の展望が見れる重要な巻になるはず。次巻を楽しみに待ちたいと思います。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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ピヨたけジャパン

コメント

  1. たくみん より:

    お疲れ様です
    龍園はこの残し方なら学年末試験での退学はないと思うのですが、坂柳は退学しちゃいますかね…自分的には「綾小路に望まれてないのに残っても」って気持ちはあるのかなって思いました。読者の坂柳龍園退学騒動は次巻まで続きそうですね
    龍園推しとしてはとりあえず退学なさそうで良かったんですが坂柳に勝って欲しかったです。ただ負けを認めたシーンはカッコよかったと思います!
    12.5巻早く出て欲しいですね

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      負けを認めるって本当に難しい。できない時はいいわけしちゃいますし、いかなる理由があったとしてもそれをせずに自分の負けを認めた龍園は本当にかっこよかった。
      坂柳についてですがどうでしょう?ピヨたけは半々かなと思っています。綾小路のメッセージには坂柳にも退学して欲しくないという思いが込められていた気がしてならないのです。
      12.5巻での回答を楽しみに待ちたいと思います。

  2. 青空のように より:

    ピヨたけさん、こんにちは。

    電子書籍派の私は今回も情報の遮断に注意しながら1週間を過ごしました。もう恒例行事になりそうな気がします。

    今巻では、綾小路の一之瀬への関わり方のホンネが明かされました。

    1年生編9巻で、ポストに「一之瀬帆波は犯罪者である」というプリントが投函された件は綾小路が仕込んだものと一之瀬に明かしていましたが、あらためて9巻を確認したところ、神室から一之瀬が万引きをした過去を持つことを聞かされたのは、投函された後でした。綾小路が既に知っていたことは考えにくいので、今巻で一之瀬に語ったことがウソなのでしょう。
    「無人島試験の時も修学旅行の夜も、オレはオレのためだけに行動してきた。」と綾小路は続けていますが、少なくとも無人島試験では綾小路からは一之瀬に対して大したことはしていないですし、「真実と不実。本当と嘘。考えたくなくとも考えてしまう。」ことを狙ってのことなのだろうと2度目に読んだときに思いました。

    それにしても、堀北が一之瀬に惨敗した後に綾小路へ、「私は勝って、あなたに認めてもらいたかった。」と悔し涙を流すあたり、ここ数巻そうでしたが改めて堀北のヒロインっぷりが際立ってきましたね。

    いよいよ次巻で2年生編終了。どこまでの伏線が回収されるか待ち遠しくてたまりませんが、衣笠先生にはペースを落としてもらってもいいので、最後まで書ききって欲しいと願うばかりです。

    • 管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      なるほど!時系列的に告発文の方が後でしたね。とすると、おっしゃる通りここは綾小路の嘘である事が濃厚ですね。
      このタイミングで一之瀬を叩き落とす事にどんな意味があるのでしょうか?
      今思えば2年生編8巻からの流れからこのタイミングで沈む事は確定だったはずですが、約束含めてどうなるのかシンプルに気になります。
      堀北は須藤の告白あたりから雰囲気がヒロイン寄りになってきた感じがします。
      今回は衣笠先生も無理して書かれたとおっしゃっていたので本当にその通りですね。